【enaのヒコーキ】燃油サーチャージはどこで決まるのか?

THE.ヒコーキ雑学!!

燃油サーチャージの価格は、各航空会社によって異なります。
ですが、その基準となるのは「シンガポールケロシン」の価格です。

飛行機の燃料は石油ではなく、ケロシンと言われるいわゆる灯油で

ナフサ(ガソリンの原料)より重く、軽油より軽いのが特徴です。
日本では灯油をケロシンと呼ぶことはまれで、
ケロシンと言えばジェット燃料やロケット燃料を指します。
成分の根本的な違いは一般人では分からないレベルで紛らわしいです・・・

で、どこの市場での取引価格が基準になるのかというと
実はアメリカでも中東でもなく・・・

アジアの「シンガポールケロシン」市場価格が基準となります。

小さい市場なので実はあんまり知られてません・・

しかもマリーナベイ サンズホテルがあるシンガポールとは想像しないですよね。

 

 

 

残念ながら市場がシンガポールだから、シンガポール航空が特に安いというわけではないそうです。

そしてまた、日本やアジアの灯油市場とも一部密接な関係にあります。

というのも航空燃料と灯油の成分がほぼ一緒のため、例えば日本やアジア地域が大寒波に

追われれば石油会社が灯油の生産を優先して航空機燃料の生産を減らすなどすると
供給の割合から燃料価格が上昇したりします。
又逆に、灯油の需要が減れば生産量を調節するなどで、燃料価格が少しずつ下がり落ち着いて
いくなどの仕組みです。

 

燃油サーチャージ価格は実は日々の日常生活とも深い関わりがあるのです。

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